【南ア】  南ア南部スキー縦走 その1  山スキー

 

2月の豪雪2連チャンは関東甲信にドカ雪をもたらした。

 

その頃から、

「もしかしてイケるんじゃないの?」と妄想しまくりの日々…。

 

そして3ヶ月後、妄想は現実へ。

 

 

 

5/2(金) 初日 

 

 

マイカーを下山口の鳥倉にデポ後、たみおカーで易老渡まで送迎してもらう。

車を仕込むだけで半日作業だ。


 

恋い焦がれた南ア縦断山スキーに期待は膨らむが、

歩き始めてからピッケルをたみおカーに忘れたことに気づき愕然…やっちまった。

 

 

 

 

 

便ヶ島~西沢渡間は昨年から道が崩壊したまま。やや面倒だが歩けるレベル。

西沢渡では飛び石伝いに無理やり渡渉したけど、

無理せずに名物の渡しカゴを使ったほうが気が楽。


 そんな感じの林道歩きを経て、いよいよ急登が始まる。

一週間分の荷物&スキー板はやっぱりヘビィなワケで、 

担ぎから開放される標高2000mまでがしんどかった…。

 

 

 

 

シール歩行に切替えてからは、それまでのスローペースを取り返そうとガシガシ登る。

ピーカンだった天気も稜線に着くころには曇天となり、急いで小屋へ滑り降りる。

 

しかし小屋への斜面は密林で、スキー廻せず四苦八苦…。根負けして板を脱いで小屋へ。

小屋には先客が4人、もちろんスキーヤーなんているわけない。

 

 

「とにかく板が邪魔だったなぁ」


そんな感想しか出てこない南ア1日目。


 

 

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5/3(土) 2日目

 

 

2日目は何気に今旅の核心。

奥赤石沢から百間洞へと、うまく沢を切替えられるかがミソ!

 

 

小屋下にある水場の沢を詰めてまずは小聖岳へ。

 


 

 

 


小聖岳から先は稜線が痩せていて雪付き悪く、板の脱ぎ履きがが面倒だった。

始めから担げば良かったというオチ。

振り返ると、上河内~光岳の山並みがいい感じ。

 

 

 

 


狭い稜線を越えると大斜面となり、シールでガンガン登れば聖岳山頂。

4度めの登頂だが、積雪期にスキーでとなるとレア過ぎてちょっと感動モノ!

 





今宵の宿、百間洞山の家も意外と近くに見えるが、無事にたどり着けるかな?

ほどよい緊張感を抱きつつ聖北面へいざいざ!


 



出だしこそ緩いがどんどん急斜面になりやがて幾筋もの谷地形になっていく聖北面。

一番広そうなルンゼに入るものの、アイスバーンでは慎重にやり過ごすしかなかった。

 しかしルンゼから脱出すると大ザラメバーンとなり、とたんに快適な滑りに。

ちょっと苦戦したけれど、やはり3000m峰からの滑りは格別なのだ!

 



緩やかな奥赤石沢も雪は多くて、百間洞との出合までこれまた快適だった。 

さて、核心の出合なのだが・・・ 

 




一見すると行けそうだったが沢通しはOUT…。でも右岸の雪利用で簡単に百閒洞に入渓できホッ。

核心を無事突破したらなんだか一気に腑抜けに。

 

あとはただ沢を詰めるだけだと思っていたけど、

右岸を高巻いたり崩れそうなデブリ滝を越えたりと、適度にアトラクションを楽しめた。

まあ突破できたからそんなことが言えるのだが。

 

デブリ滝を越えると一気に源流の様相となる。

聖北面がバッチリ見えたけどなかなかにエグい。エキストリーム系じゃん!

何度も振り返っては、無事に滑れてよかったと思うばかり…。


 

 



2階建ての百間洞山の家だが下半分は雪で埋没…。

入口にも雪がはりつきドキッとするが、少しの除雪で扉が開き胸をなでおろす。

 

軽身になったところで、大沢岳北峰まで足を延ばす。

聖北面と違い、こちらでは上から下まで極上ザラメを堪能。まいうぅ~♪

 

 

核心であった沢の切り替えがうまくいき、

ちょっと調子づいてしまった2日目。

 

「人生は上々だぁ!」




その2へ続く

 






南ア南部スキー縦走

 


5/2【 易老渡10:30-西沢渡12:00-H2050m付近15:40-薊畑17:30-聖平小屋18:00 】

 

5/3【 聖平6:40-小聖岳8:30-聖岳10:30-二俣12:00-百間洞山の家15:00(大沢岳往復2:30)】