【北ア】 剱岳北方稜線 その1 バリエーション
これまで剱岳にはハイキングで別山尾根からと、
長次郎谷~源次郎尾根からスキー利用でトータル2回登っています。
そして今回はいよいよ北側の北方稜線を登って、西の早月尾根に下ってみようかと。
目指せ剱岳グランドクロス!
松本~馬場島までは、アルプスを回りこんで170kmの道のり。
でも直線距離だとたったの70kmほど。そんなに近いんだ実は・・・。
今年はろくすっぽ山にも出かけていないのにいきなり北方稜線。
しかも当日は2時間ほどの仮眠のみで始動。
やれるのか!
それともやられてしまうのか!
ブナクラ谷へと続く林道は、大規模工事中で2年前とは様変わり・・・。
前回の経験がなければ、登山口を探せなかった可能性大。
様変わりしていた林道終点
ブナクラ峠までは何度か渡渉ポイントがあったと記憶していたので、
3回目の渡渉ポイント(戸倉沢?)で水筒も含め5リットルの水をチャージしたが、
実はその先に最後の渡渉があったのだった、ちぃーっ!
重くなったザックに辟易しながらブナクラ峠へ。
ブナクラ峠付近よりブナクラ谷を見下ろす
赤谷山までは登山道を使えるが、やや荒れ気味で標高差の割りに時間を食った。
おまけに横着して合羽を着なかったら、道を覆うササ露で全身びしょ濡れにorz。
ときおり開けた場所から、猫又山や後立山の展望を楽しむ。
見慣れたゴタテの山々を裏側から眺める
赤谷山登山道より猫又山
花崗岩が乱立する山頂一帯は庭園風でえぇトコロ!
そしてここから眺める剱岳と北方稜線がこれまた迫力満点、スゲェーっ!!
そろそろ紅葉する頃なのだがまだ雪渓が残っていた。さすが豪雪地雪。
さぁここからいよいよ道なき稜線歩きに突入。
気を引き締めて一歩を踏み出す。
庭園のような赤谷山頂
赤谷山頂より望む剱岳北方稜線
踏み跡らしきものは一応あるのだが、あまり当てにせず歩きやすいところを進む。
稜線通しは激ヤブなので尾根の東側の草付きをつないでいくのだが、
傾斜のある草付きのトラバースは、ツルツル滑ってなかなかヤラシイ。
もちろんヤブ漕ぎよりはマシなんだけれど、楽じゃねぇなぁ・・・。
白萩山から見た赤谷山 真ん中に草付きが見える
白萩山頂には東側の踏み跡から直登したが、猛烈なヤブ漕ぎで体力消耗!
踏み跡自体は稜線を巻いてコルに下っていくが、このあたりは迷いやすい場所。
要所にある赤テープに助けられ、小さな池のあるコルに降り立つ。
池のある白萩山~赤ハゲ間のコル
心配していた赤ハゲの登り返しは、意外にも踏み跡がハッキリしていてさほど苦労せず。
しかし赤ハゲ山頂付近ではハイマツとササの海をヤブ漕ぎ…。
とってもヤブヤブな赤ハゲ山頂
赤ハゲ~白ハゲ間は、一転して岩とブッシュのヤセ尾根。
ここにきての小刻みなアップダウン&ヤブの応酬はかなり堪えた。
稜線上の岩峰は左右から巻いたが、ヤラしいザレ場通過なんかもあったり。
見た目にも不気味な赤ハゲ~白ハゲ間の稜線
そんな感じで、白ハゲ山頂に着いたらもうグッタリ…。
大窓まで行くには時間的にも体力的にも厳しく、
ライチョウの鳴き声がこだまする白ハゲで一夜を明かした。
「あぁ、しんどーっ!!」
2013.9.27. Fri 剱岳北方稜線 その1
【 馬場島5:20ー戸倉沢7:20/30ーブナクラ峠8:55/9:05ー赤谷山11:35/50ー
白萩~赤ハゲコル13:30/50ー赤ハゲ14:45ー白ハゲ16:40 】