【北ア】 剱岳北方稜線 その3 バリエーション
3日目も天気は上々!
長かった剱岳北方稜線もいよいよ最終章へ。
朝イチで池ノ谷ガリーを登る。
文字通りガレガレなのだが、実は見た目ほど登りづらくない。
1時間ほどの辛抱で池ノ谷のコルだ。
池ノ谷ガリーから眺める小窓ノ王は迫力あり!
池ノ谷のコルからさらに標高差40mほど岩場を登る
ガレ場の次は岩場を登って池ノ谷の頭へ。
あっちもこっちも目に入るのは岩ばっかり。
この先山頂までに出会った人は結局1人だけ。
ちなみにそれまでに出会った人はゼロ。
いいねぇ北方稜線!
池ノ谷の頭からの展望 上)八ツ峰の頭 下)剱岳方面
ここまで来ればこの先の踏み跡は明瞭かと思っていたが、
実際はルートを見逃しやすい場所あり。
それなのにろくすっぽ地図も読まずに歩いたら、
剱本峰のニセピークを長次郎ノ頭だと勘違いしてしまい
長次郎ノ頭そのものを巻いてしまいうという体たらく。
おかげさまで懸垂下降用に持参したロープはただのお荷物に。
あ~あ、下手こいたぁ~…
ルートは真ん中あたりを左へ斜上するのだが…遠目ではわかりづらい
長次郎ノ頭を巻いてしまい写真右側の怪しげなルンゼを下る羽目に…
まぁ長次郎ノ頭は次回のお楽しみということにしておけば、
また再訪する言い訳になるからいいっか。
長次郎のコルから適当に岩を攀じりながら剱岳へ。
長次郎谷の雪渓はかなり後退していた
そろそろ八ツ峰にも行きたいところだ!
人影のない静けさが魅力の北方稜線ではあったが
剱岳山頂はとにかく人・人・人でたまげた・・・(俺もその1人なんだよなぁ)
これだけのピーカンとなりゃ、そりゃみんな登るわ。
今回初の雑踏に面食らいつつも、その片隅でしばしまどろむ。
所詮人間なのよねぇオレも。
長かった剱岳までの登りはここで終わり、残すは早月尾根の下りのみ。
でもただ下るだけだと思っていたら痛い目に…。
剱山頂で大展望をしばらく楽しんだら
見ているだけで気が遠くなりそうな長~い早月尾根を下る
一般道の早月尾根ではあるが、クサリ場は決して手ぬるくはなかった。
尾根の北面で朝露に濡れていたのもあるかな?
クサリ場までは日陰で救われたが、そこから先は日差し直撃の尾根道。
標高が高いから木陰も少なく、いよいよ水分欠乏症に。
実は初日に水を5リッター汲んで以降、補給していなかったのだ。
悪いことは重なり、違和感のあったつま先もだんだん痛むようになり・・・。
そんなワケで、小屋までの道中はもうろうとしてちとヤバかった。
このときばかりは山小屋のありがたさを痛感した次第。ポカリを1本購入。
早月小屋には水場がないので、飲料は購入するしかないのだ。
小屋で水分チャージ&長めの休憩を取り、さぁ反撃開始だ!
なんてウマい話にはならず
一歩出すごとにつま先に走る激痛にうめきながら
長い長い馬場島までの道のりを、ゆっくりゆっくり下って行ったのでした。
岩とヤブの殿堂 剱岳
「試練と憧れ」 納得ですな!
こうして
剱岳グランドクロスはしぇるぱの心に刻まれ、
腕には無数の傷跡が刻まれたのでした。
足のつめは変色し死亡…
おしまい。
2013.9.29. Sun 剱岳北方稜線その3
【 三ノ窓5:30ー池ノ谷の頭6:50/7:00ー長次郎のコル8:15/30ー
剱岳8:50/9:20ー早月小屋11:55/12:25ー馬場島16:10 】