南ア深南 大無間山・高塚山・熊伏山 ハイク
久々に静岡は大井川の上流へ。
1日目はコースタイム14時間の大無間山をタイムトライアル。
2日目は一転、高塚山でお気楽ハイクの予定だったけれど…
まぁそうは問屋がおろさないというところか。
大井川の最奥にある井川集落の奥に鎮座する大無間山。
このヤマの核心は、小無間山手前のギザギザ尾根。
このギザギザ、聖や光岳からもそれとわかるほど顕著。
そのギザギザを3回登下降するのはまぁ大変なのだが、
真の核心はギザギザが終わった直後のザレ場。
両側の崩れた細尾根や、ガケ縁の通過でのミスは致命的。
近い将来、この登山道は崩れ落ちるかもしれない。
小無間山まで行けば、もう大無間まで難しいところは無い。
樹林で展望は望めないが、誰にも会わない静寂の時間が流れる。
やはり静けさというのは
ヤマを体感する重要なファクターであると思う。
骨太でシブい大無間山
やはり南ア深南の秀峰であることに疑いの余地はない。
2012.9.28. 大無間山 (2329m)
田代5:05小無間小屋7:15~小無間山9:05~大無間山10:35
大無間山11:05~小無間山12:40~小無間小屋14:12~田代15:40
2日目は大井川のさらに下流にある高塚山へ。
ベースとなる山犬段までは7キロの悪路をこなさなければならない。
山犬段からひと登りで蕎麦粒山頂。ここでは富士山や伊豆半島の眺めが一望だ。
高塚山へは、ブナやミズナラの豊かなお気楽森歩きを楽しめる。
紅葉の頃はそれはそれは素晴らしいはず。
アカヤシオやシロヤシオの木も多く、春にもこの山域は美しく彩られることだろう。
こうした豊かな山域ではあるが、その山腹には縦横に林道が切り刻まれている。
その林道に降り立つと、あちこちでガケ崩れが発生して道を塞いでいた。
まるで人間の所業をあざ笑うかのように。
この林道はもう十何年も放置されたままだとか。
これも、この山域のもうひとつの顔である。
2012.9.29 高塚山 (1621m)
山犬段5:50~蕎麦粒山6:15~高塚山8:05/20~五樽沢コル9:15~山犬段10:00
あとは信州に戻るだけなのだが、新東名高速を利用して天竜川をさかのぼれば
信遠国境にある熊伏山にも寄れるんじゃないかと思い、一路長野側の登山口へ4時間の移動。
熊伏山の青崩ルートなら往復3時間程度と見込んでいたが、
なんと登山口の4キロ手前で林道は通行止め。この時すでに14時…
さぁどうする!
結局林道を歩いて青崩峠ルートで熊伏山へ。
林道歩きは想定外だったけれど、
登山道もガケ沿いの急登でなかなかの予想外(泣)。
そういえばこの日は朝からメシを食べておらず、
最後の最後で栄養失調。
まさかこんなところで無間地獄に陥るとは…
帰りはもちろん真っ暗闇。ちゃんちゃん!
2012.9.29 熊伏山(1653m)
国道分岐13:50~青崩峠15:20~熊伏山16:45/55~青崩峠17:55~国道分岐19:05